昨年の関東大学ラグビーリーグ戦グループを1勝6敗の7位(8チーム中)と苦しいシーズンを過ごした大東文化大学。かつて3度の大学日本一(1986年度、1988年度、1994年度)に輝いたチームも近年は選手権出場を逃すことや出場しても上位に進めない厳しい状況だ。 そんな中新たに就任した青柳勝彦新監督のもと、チームを引っ張っているのが主将の高橋洋丞。PR(プロップ)のポジションながら走力があり、何より観るものに気迫が伝わるプレーのできる好選手。そんな高橋に今季の目標や5月中旬時点での手応えや課題を聞いた・高橋洋丞(たかはし・ようすけ)・・・埼玉県出身。正智深谷高校ー大東文化大学4年。ポジションはPR。179cm108kg。U-20日本代表経験があり、卒業後は某社会人強豪チームへの入部が内定している。人生初の主将高橋選手はPRですけど結構走れますよね—高橋「そうですね、フィットネスはPRの中では自信ありますね」ラグビーはいつから始めたのですか?—高橋「中1から始めたので10年目ですね。中学校のラグビー部で始めました。最初からポジションは1列ですね」ラグビー始めたきっかけは何だったんですか?—高橋「姉の担任だった人が、ラグビー部の顧問の先生だったので誘われました。小学校は軟式野球をしていました」主将は人生で何回目ですか?—高橋「いや、初めてです。幹部にはなるんだろうと思っていたのですが、主将はなるとは思わなかったです。青木監督(当時)からの任命で就任しました」主将になってもう5ヶ月(5月中旬時点)ですが、いかがですか?—高橋「みんなが頑張ってくれているので、そんなに負担はないですね。まず声だけはしっかり出して、あとは背中で引っ張っていけるようにすれば大丈夫かなあと思っています」競技歴がちょうど今年で10年目になる高橋「自分は、ぶつかり合いのところが1番楽しいですね」最低でもリーグ戦3位以内に昨年度は大変苦戦したシーズンとなりました—高橋「なかなかベストメンバーで試合ができず悔しかったのですが、良い経験にはなりました。そういった経験があるのでウェイトや普段の体のケアから高い意識でしっかりやっています」今季のチームの特徴を教えてください—高橋「留学生や長谷川というすごい選手がFWにいることと、今年は“攻撃的なディフェンス”ということで、前で止める良いディフェンスのチームになってきたかなと思います」攻撃的なディフェンスとなるとFWの選手のカバーなども大事になってきますね—高橋「そこはフィットネスをしっかりやっているので、大丈夫だと思います」ラグビー部としてはどういったところを目指したいですか?—高橋「特にコレ!というのでは無いですが、元気よくやれたらと思います(笑)。今は試合が多く組まれているので、全員が試合に出て、公式戦出てやろうという気概で皆頑張っていますね」現時点での手応えと今後についてはいかがですか?—高橋「実戦でも手応えはありますし、課題もあるので、そこをしっかりやっていければと思いますね。あとはアタックとディフェンスのコミュニケーションを取って、これからやっていきたいです」今季の目標を教えてください—「去年は7位で入替戦に回ってしまったので、今年は1つでも上の順位にいって、最低でもリーグ戦で3位以内になれるよう、みんなが1つにまとまって、良い意見を出し合っていければと思います」高いフィットネスで今後の期待も高い高橋「日本で開催されるW杯(2019年)に日本代表として出ることが夢ですね」ーーーーーーーーーーーーーー 初めて埼玉県東松山市のグラウンドを訪れたが、青柳新監督と高橋主将のもと行なわれていた練習では、時折笑い声も起きるなど、オンとオフの切り替えがハッキリとしたメリハリのある練習をしていた。それまさに、この秋から冬にかけて再び「モスグリーン旋風」が巻き起こることを期待したくなる雰囲気だった。文・写真:高木遊写真:山本晃子取材協力:大東文化大学ラグビー部
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